
今回は、先日開催された「ドーピング0会」という、私も所属している団体によって開催された、女性アスリートに関する勉強会について、まとめたいと思います。
もくじ
女性アスリートの月経調整 はじめに
みなさん突然ですが、以下のような疑問を感じられたことはないでしょうか。
まとめてみましたのでご覧ください。
- 低用量ピルってよく聞くけど、種類や使い方についてよく知らない。
- 血栓症やうつのリスクがあるって聞いたけど、実際につかって大丈夫なの?
- そもそも妊娠や本来の女性としての生活に影響はないの?
こういったように様々な疑問があり、なんとなく難しさを感じてしまうと思います。
これは恥ずかしながら、私も同じです。
「いやいや、そうはいっても医師なんだから。」
そういったご意見を頂くのは百も承知なのですが、残念ながら、医師は自分の専門領域以外の分野については、非常に知識が薄いです。
もちろん、きちんと勉強されている先生もいらっしゃいますが、なかなか他の領域について、特に若手医師は自分の領域の勉強もあるため(完全な言い訳ですね、すみません。)、勉強しづらいのが現状です。
そこで、私が様々所属するスポーツ団体の中でも、特にスポーツファーマシストさんが多く所属している(中には日本トップクラスのことをされている方もいます)「ドーピング0会」で今回のお題について勉強させて頂くこととなりました。
所属メンバーの中には、トレーナーさん、スポーツ栄養士さん、スポーツナースさん、そしてスポーツに見識の深い産婦人科医の先生、スポーツ整形外科医の先生、スポーツ内科の先生などなど、プロチームのサポートをされている方々がたくさんいらっしゃいます。

前置きが長くなってしまいましたが、今回学べた内容についてまとめていきます。
おそらくみなさん、「確かにそういう時はどうしたらいいんだろうか。」と思っていただける内容も多いと思いますので、是非この先まで読んで頂きたいと思います。
女性アスリートの月経調整 内容のまとめ
まず初めに、月経調整に用いる低用量ピル、プロゲスチン製剤について整理しました。
このあたりはかなり専門的な内容ですが、スポーツファーマシストさんの助言もあり、それなりに深く理解できたと感じました。
実際には「決められた日数薬を飲み、薬をやめることで月経を起こす、そのタイミングを、なるべく体調が試合の日にベストになるように合わせる」というのがスタンダードな方法です。
その点について簡潔にまとめたいと思います。
女性アスリートの月経調整 例外への対応
例えばどういった症例が例外となるのか、具体的な症例をいくつか考えてみます。
- 次の月経が大切な試合にかぶるからと、突然相談に来たアスリート、どう調整するか?
- 競技レベルによっては喫煙をしている競技者もいるが、血栓のリスクはあるか?薬をどう使い分けるのか?
- 薬によってはうつ病の副作用があるというものもあるが、アスリートには使いづらい?用いることもあるのか?
いずれも非常に難しい症例ですが、今回のドーピング0会では、こういった内容を産婦人科医の先生に直接質問させて頂いて、見識を深めました。
残念ながらその詳細をこの場で書くことはできないのですが、非常に興味深く、とてもためになったことは間違いありません。

詳細を知りたい方は?
ドーピング0会は、多方面で活躍するスポーツファーマシスト、twitter name @telohan1 さんが始められたコミュニティとなっています。
ご興味がおありの方は、ぜひfollow and DMをしてみてください。
女性アスリートの月経調整 最後に
今回は女性アスリート特有の問題についてまとめてみました。
今後ドーピング0会ではより詳細なセミナーなどの予定もあるとか、ないとか。
是非、一緒に学んで、見識を深めていきませんか。
今回は以上です。