【夏は貧血になりやすい!】発汗と貧血の関係に迫る!

 

この記事を読んでいただいて誠にありがとうございます。

 

汗の中には鉄や亜鉛を含め、多くのミネラルを含むため、発汗量が増加する6月から9月ごろにかけて、発汗が増加する事によって、様々なコンディション不良に陥ってしまう可能性があります。

 

今回はその中でも、「発汗量と貧血(鉄の喪失)には関連があるのか」という事に焦点を当ててみたいと思います。

 

この記事を特に読んで頂きたい方としては

●周囲の仲間よりも梅雨から夏にかけて発汗量が多い

●夏のパフォーマンス低下が周囲よりも激しい

という方になるでしょうか。

 

それでは発汗量と貧血の関係についてまとめていきます。

 

貧血と発汗の関係 参考文献の紹介

 

今回の内容を書かせていただくにあたり、参考にさせて頂いた文献をご紹介させて頂きます。

今回はこちらの論文を参考にさせて頂いています。

 
 

論文の概要をまとめます

 

今回の論文の概要についてまとめさせて頂きます。

 

この論文は以前に「運動時に亜鉛代謝量の増加、また発汗における亜鉛損失量が増加する」ということが報告されたのがきっかけで調べられたようです。

 

亜鉛は隠れたスポーツ貧血の原因となることもあり、非常に貴重な報告であると感じています。

研究内容としては

●陸上歴3年から10年の18歳から22歳の女性長距離選手

●右胸に汗採取用のパットを貼り発汗量、汗中の成分を測定

●7月中旬の梅雨明け直前に12km走を行いその際に測定を行った。

●全員寮生活のため食事はほぼ同じ内容であることを確認、測定日の1週間以内に月経が来た選手は対象から除外。

●ヘモグロビンのcut offを11に設定し、貧血群と非貧血群に分けて検討を行った。

となっています。

 

今回の貧血群、非貧血群の概要は以下の通りとなっています。

 

1つ気になる要素として

 

今回の研究として1つ気になる点としては、3ヶ月間月経のない選手の割合が、貧血群には4人(40%)、非貧血群には5人(50%)含まれていたと記載があったことです。

 

この研究は2008年の報告になりますが、こういった女性アスリートを対象とした報告では、比較的無月経の選手の割合が多いこともあり、少し複雑な気持ちになります。

 

話が少し逸れてしまいました。申し訳ありません。

では結果についてまとめていきます。

 

貧血と発汗の関係 結果はいかに?

 

最初に結果の表からみて頂きたいと思います。

 

今回の表は非常に略語が多くみづらいですので、表をみて頂いた後にしっかり考察させて頂きます。

   

繰り返しになりますが、今回のデータはヘモグロビンの数値が11以下(貧血群)か11以上(非貧血群)かで2つの群に分けられています。

 

データの左の数値が貧血群右の数値が非貧血群の数値となっています。

 
 

今回大切な部分としては上の赤い2つの部分です。1番上の①のTSRという部分が発汗量、②のFeという部分が汗の中に含まれる鉄の含有量です。

結果として
発汗量、また汗に含まれる鉄の量、いずれにおいても、貧血群が非貧血群の1.5倍ほどあります!すなわち、貧血群の方が汗をかきやすく、また汗の中の鉄含有量が多いという結果になっています。
 

これらの結果をまとめて、この論文の考察としては「持久力系選手が最も貧血になりやすいのは夏場であるが、貧血群の方が有意に発汗量、また汗中の鉄含有量が多く、それらが貧血に陥る原因の一つとなっている」ということです。

 

また発汗量には個人差があり、汗の量が多い選手ほど貧血になりやすい、発汗量が多いと血液粘性の関係で赤血球が物理的刺激を受けやすく、貧血になりやすいのではないか、という風にも考察されていました。

 

個人的な考察としては、「貧血がある選手とない選手では、貧血がある選手の方が同じ練習の負荷量でも、体への負担が強くなり、こういったことが起きる可能性もあるのではないか」と考えています。

 

いずれにしても、貧血の原因をきちんと探り、しっかり対応するすることで、夏場のコンディション不足が起こらないようにして頂きたいと思います。

 

最後にまとめます

 

今回は、貧血と発汗の関係についてまとめました。

 

夏場の発汗、もちろん熱中症などには十分に気をつけて頂いて、あらゆるスポーツに関わる人が、コンディション良く取り組めることを願っています。