【素振り後の激しい腹痛の原因は!?】運動後の腹痛・2つの病気を学びましょう!

 

運動中の腹痛といえば、「ETAP」もしくは「side stitch」というものが

有名です。

みなさん経験があると思いますが、食後に走ったりすると、脇腹が痛くなるやつですね。

それらとは異なり、今回は、運動後の腹痛についてです。

2つの症例をもとにして学んでいきましょう。

   

食後に素振り、その4時間後に激しい腹痛

まずは、症例についてです。

症例①

・20歳男性

・夕食を多めに食べた後、バットの素振りを30分行なった。

・その4時間後突然腹痛が出現、緊急手術となった。

この症例のポイントは

食後で胃が重くなっていたということです。

では、どういった診断だったのでしょうか?

この症例は腹痛が改善しないため、病院に搬送

「胃結腸間膜出血」

の診断で、出血量が多くなったため(約2000ml)、緊急手術となりました。

これがその症例に用いられていた手術中のシェーマです。

明らかな出血をきたすような血管損傷はなかったと記載されていましたが

結腸間膜は大きく傷ついており

食後すぐの、胃が重い状態で体幹の回旋を行なったために

より強い剪断力が生じ、結腸間膜に損傷が及んだと考えられます。

今回の症例は、極めて重症でしたが、この症例以外にも

食後の運動で腹部に損傷が生じた症例報告もみられます。

「食後の運動は危ない」

なんとなく聞いたことがあるかもしれませんが

重篤な状態になりえますので、注意が必要と考えます。

 

全力疾走後の女性の腹痛

次の病気の解説に移りたいと思います。

女性にしか起こらない腹痛で、自然に治りますが

知らないと不安になってしまうと思いますので

ここで学んでいただければと思います。

「機能性子宮虚血痛」を学ぼう

この病気は、初潮後の女性に稀にみられる下腹部痛です。

この病気の特徴としては

・初潮後の女性に発症する

・全力疾走、または激しい運動の直後に下腹部痛を発症する

・下腹部痛は30秒から10分程度持続する(何回か繰り返す事もある)

・時間経過とともに、自然に改善する

となっています。

原因はあるのでしょうか?

原因としては

「プロスタグランジン」

というホルモンが関係していると言われています。

「プロスタグランジン」は子宮を収縮させる効果があると言われており

さらに、運動強度依存性に分泌量が多くなると言われています。

(激しい運動をするほど、分泌量が多くなる)

つまり

まとめますと

激しい運動をして、プロスタグランジンが上昇する

           ↓

子宮収縮が起きて、子宮内圧が高まり、痛みの原因になる

となります。

基本敵には運動後30分程度で改善することがほとんどですが

あまりに痛みが強い場合には

何か病気が隠れている可能性もありますので

医師に相談してみてください。

最後に

今回は

・胃結腸間膜出血

・機能性子宮虚血痛

についてまとめました。

食後の運動で、今回の症例のように、重症になってしまうことは

あまりないかもしれませんが、注意が必要です。

また女性の下腹部痛は非常に繊細な症状ですので

困った際は迷わず医師に相談するようにしてください。