以前から内科医でありながら
スポーツドクターの資格を取得して、スポーツに深く関わりたい!
と考えていました。
しかし
スポーツっていったら整形外科!
内科医ができることなんてあるのだろうか。
多くの方が思われているように、私もずっとそのように思っていました。
学べば学ぶほど、スポーツと内科は密接に繋がっていて
極めて奥深いものだと感じるようになりました。
この記事を読んでくださっている方の中にも
・内科医がどのようにスポーツに関わるのか?
・どういった活動の仕方があるのか??
疑問に思われる方も多いと思いますが
この記事を最後まで読んでいただければ、なんとなくわかっていただけるかと思いますし、その奥深さに気づいていただけると思います!
この記事を読み終わった後に
という選択肢がみなさんの中に増えたらいいな、と思っています。
スポーツ内科とスポーツドクター
例えば、こういった悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか。
・周りと同じくらい頑張っているのに、なかなかタイムが伸びない。。
・練習がきつくて体力的にも精神的にもきつい、これ以上頑張れないかも。。
・動き始めるとすぐに咳が出て苦しくなる。。
実は、こういった日常の悩みや苦悩は、すべてスポーツ内科の病気が隠れている可能性があります!
少しでも当てはまる方、この記事をぜひ最後まで読んでみてください。改善へのヒントが得られると思います。そして、その不調には必ず原因があると思いますし、それを調べるのが、スポーツ内科医の役割だと思っています。
では、スポーツ内科の理解に重要な「内科医が取得できるスポーツドクター資格」「日本スポーツ内科学会」についてまとめます。すでにご存知の方、スポーツ内科的疾患についてさっとお知りになりたい方は、最後に疾患や症状のまとめがありますので、そこまで読み飛ばしてください。
スポーツドクターにも2種類ある?
内科医が取得できるスポーツドクターの資格としては、2つあります。
・日本スポーツ協会公認 スポーツドクター
(推薦が必要、医師4年目以上の制限あり)
・日本医師会認定 健康スポーツ医
(推薦は不要)
・推薦が必要か不必要か
・学年制限があるか
で異なりますが
なかなか人脈がないと、推薦をもらうのは大変です。
しかし活動内容としては
資格による違いではなく、人それぞれでかなり差があります。
日本代表クラスのチームドクターをされている方
オリンピックの選手村の診療ドクター
という素晴らしい活動をされている方がいる一方で、資格を持っているだけ、という方もいらっしゃいます。
資格制度はありますが特に決められた活動がある訳ではなく、熱意のある方が個人で学んでいるのが現状です。
ということで、設立されたのが「日本スポーツ内科学会」です!
一般的な病院でも、心臓の専門家、肺の専門家、腸の専門家などが力を合わせて患者さんの診療を行なっています。
それと同じで
スポーツ選手においても、様々な問題に対して、様々な専門家が力を合わせることが何より大切だと思うのです。
「日本スポーツ内科学会」の設立
現在日本スポーツ内科学会が設立され、スポーツ選手が罹患しやすい内科的疾患について学ぶことができるようになりました。
公式ホームページもありますので、参考にしていただければと思います。

日本スポーツ内科学会では、「スポーツ内科」の普及に務めるべく、全国で講演会を行なっていますので、公式ホームページから、ぜひ確認してみてください。
スポーツ内科 具体的な疾患は??
ここからは、具体的なスポーツ内科的疾患、症状についてです。
「スポーツ内科」はスポーツ整形外科と異なり、スポーツに関連した内科疾患を扱います。
これを「スポーツ貧血」と言います。スポーツの内科の代表的な疾患です。
ここが大事なポイントですが、とある県の国民体育大会の代表選手のデータでは「スポーツ貧血」の罹患率は10%を超えると言われています。
もちろん中高生も例外ではありません!
みんなと同じように頑張っても成績の伸びが悪い
こういった選手には、貧血が隠れていることも少なくありませんし、スポーツ貧血以外にも
・運動を始めてすぐに咳が出てしまう運動誘発性喘息
という病気や
練習が辛くて慢性的な疲労感を感じて、うつ状態になることもある慢性疲労症候群
という病気もあります。
これはほんの一部で、ケガ以外にもスポーツが原因で起こりうる病気がたくさんあります。
最後に
本日は「内科医がスポーツドクターになれるのか??」という事について考えました。
結論としては、「内科医もスポーツに関わることができる!」
そして、けが以外で、スポーツ活動に何か不都合がある場合には「スポーツ内科」を受診する!!
これをたくさんの方に知ってもらいたいですし、今後も活動を続けていきます。