♯6、太陽に当たる時間が長いほどヘモグロビンが下がる?【ヘモグロビンは持久力に極めて重要です!】

 

この記事を読んでいただいている方、誠にありがとうございます。

今回はスポーツ選手にとって極めて重要な、「ヘモグロビン」に焦点をおき、この記事を進めさせて頂こうと思います。

 

この記事は非常にユニークで、日射量とヘモグロビンの関係について研究した論文です。

 

暑い中また太陽が出ている中での練習が多くなるとどうなるのか?

非常に興味深く読むことができました。

今回の記事を読んで頂き、よく夏場に上着を脱いでトレーニングしている選手がいらっしゃるかと思いますが、そういったことをできるだけ避け、また日中の日射量が多い時間の活動も、毎日の練習をできるだけいいコンディションで臨んで頂けるよう、できるだけ避けて頂きたいと思います。

では、今回の記事の本題に入らせて頂こうと思います。

今回も医学論文を参考にしています。原著をお読みになりたい方は、こちらからご覧ください。(日本語で読みやすいです。)

   

今回の研究意義、また対象となったのは?

 

今回の研究は、コンディショニングをいかに整えるか、ということ、そしてその一環として日照量とヘモグロビンが測定されています。

この研究を見ても、いかにスポーツ選手にとってヘモグロビンが大切かがわかります。

 

今回対象となったのは、高校生の陸上ランナーです。

月に1回採血が行われ、ヘモグロビン濃度が測定されています。また合わせて日射量と気温、降水量も測定されており、環境因子とヘモグロビンの関係について考察されています。

 

では、実際のデータを見ていきましょう!

 

月毎のヘモグロビンの数値を見てみましょう!

 

まず、最も興味深かった、月ごとのヘモグロビンの数値を見てみましょう。

さてこの表を見て頂くと一目瞭然!夏のヘモグロビン濃度の低下が著しいですね。

ただ
非常に残念なのが、この研究では、月ごとの走行距離が示されていないのです。夏は合宿などで、走行距離が増える時期でもあるのではないでしょうか。なので、単純に走行距離が多いのでは、という疑問も生まれたりします。
 

実際の日射量とヘモグロビンの関係

 

さて、どんどんデータを紹介していきましょう。

次は、実際の日射量とヘモグロビンの値について解析したデータです。

このデータを見ていただくと、日射量が多いほどヘモグロビンが低くなっているのがわかります。

 

ですので日射量とヘモグロビンには相関がある、と言えると思います。

ヘモグロビンと鉄には非常に重要な関係がありますが、汗からも鉄は失われます。なので暑いシーズン、すなわち日射量が多く、その分発汗が多い季節はヘモグロビンが低下し、それに伴ってパフォーマンスが低下する可能性があるのではないかと思います。

さて、次の項目が私としては非常に興味深い項目でした。

「夕方の部活、夜のトレーニンングはなんか調子が上がらない」

そんな疑問にお答えできると思います。

 

日中の鉄濃度の変化も検討されていた!パーフォンマンスとの関連性がすごい!

 

このデータは当然と言えば当然なのですが、就寝中は鉄濃度が上昇し、夕方になるほど低下しているのが分かります。

大切なのは
この鉄濃度がどのようにパフォーマンスに影響するか、特に高校生は夕方部活をすることが多いと思いますので、次の項目で解説させていただきます。
 

鉄の血中濃度と心拍数、runペースの関係

 

私としては、非常に興味深い部分でしたので、論文の文章を少し要約して、引用させていただきたいと思います。

夕方の部活動時には、安静時体温が0.3-0.5℃、心拍数は3-5拍/分上昇している状態である。例えるならば、400mのインターバルトレーニング10本走るとすると、通常は175拍/分で走れるところ、同タイムを維持するために、180-185拍/分に追い込まれる事になる。結果的には400mのランニングタイムが2秒ほど遅れることになると考えられる。

 

このように、夕方の部活はこれ以外にも、空腹感があるなど、様々な理由でパフォーマンスが落ちがちです。

医学的にもパフォーマンスが上がりにくので、怪我などしないように、自分のコンディションには細心の注意を払っていただきたいと思います。

 

最後に

 

今回は、少しユニークでしたが、日射量とヘモグロビン、また1日の中での鉄の日内変動について検討された論文でしたが、いかがだったでしょうか。

高校生は体の変化も大きく、コンディション不良に陥りやすい時期です。

自分の体のにしっかり耳を傾けて、満足のいく部活動生活を送っていただきたいと思います。