今回は、2ヶ月に1回、関西で開催されている
「ドーピング0会」
に参加してきましたので、そのレビューです。
この会の主催者は「スポーツファーマシスト」として活躍されており
ドーピングに精通されている方です。
「スポーツファーマシスト」については
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)のサイトを参考にしてください。
(詳しくしりたい方は下のURLをクリックしてください。)

会の内容を端的に表現すると
「ドーピングについて3時間学び倒す」
といえるでしょうか。
意図していなくて起こってしまったドーピングを
「うっかりドーピング」
と言いますが
意図していなくても、違反してしまえば、どんなアスリートでも
長期間第一線での競技から離れざるをえなくなります!
アスリートに関わられる方は
・ドーピングに対してある程度の知識を持ち
・最低限自分で調べられる方法を知っておく
必要があると思います。
今回初めて参加して感じましたが
ドーピングに関して学ぶために
「ドーピング0会」は
ドーピングに関して初めて学ぶ方にも、知識の肉づけをしたい方にも
最適な会であると考えます。
今回の内容は
・JADA認証が終了したが、今後どうなるのか?
・スポーツゼリーなどは全て飲んでもドーピングに引っかからないのか?【たくさんのスポーツ飲料をドーピング的に良いもの悪いものに分けるワーク】
・そもそもドーピング検査ってどれくらいお金かかるのか?【ある地域の学生陸上競技大会の1例】
といった内容でした。
ということで、内容を少し書いてみます。
もくじ
まずは、最近のドーピングの話題!
最近のもっとも大切な話題としては
JADA(日本アンチ・ドーピング機構)が行なっていたサプリメント認証が2019年3月に終了(2019年3月までにすでに取得していたものに関しては2020年3月まで表記される)する
ということではないでしょうか。

このマークを見たことはありませんか。

これがなくなってしまうということですね。
「日本のドーピングをしっかり管理し、仕切るべき機関であるJADAがやめていいの??」
とも思いますが
認定商品ではないものの、JADAの基準をみたしたと考えられる工場で製造した商品で「うっかりドーピング」が出てしまったことが認定中止の要因になっているとの噂も聞きました。
確かに、製造工程での偶発的な混入はいつ起こるかわかりませんし、
JADAの商品からドーピングが出るようなことがあれば
それはもう大変な問題です。
では認証終了後はどうなるのでしょうか?
JADAがやめてしまう以上、商品を作った会社以外の機関が評価するしかありません。(それを第3者機関と言います。)
今後もっとも登場するのでは?と考えられているのがイギリスの機関と言われており
そのマークがこちらです。


2つの詳細な違いもありますが、今回は長くなるので、割愛します。
もちろん他の認証機関もあります。
「ドーピング0会」ではこの辺りの詳しい話も聞くことができます。
しかし、まだまだJADA認証がなくなった後の動向については
不透明な部分も多く
そういったことに詳しい「スポーツファーマシスト」の方
と連携を取っていく必要があると感じました。
スポーツ飲料、仕分けワーク!

これは、ほんの一部ですが、30種類を超える
スポーツ飲料、ゼリーなどが用意され
「ドーピングに引っかからないもの、大丈夫なもの」
の仕分けを行なっていきます。
先程の認証マークの有無を見ればわかるでしょ?
と私も少し甘く考えていましたが、違いました!
ひっかかりやすいものも用意されおり、大変勉強になりました。
ここでの注意は
「誤って摂取してしまえば、ドーピングに引っかかり、最悪引退も余儀なくされる可能性がある」
ということを心に留めておく必要があるということです。
不十分な知識は本当に選手生命に関わるな、と痛感しました。
アスリートから質問され、自信がない場合には、
必ずスポーツファーマシストに相談するようにしましょう!
何か、参考にできるサイトなどないのでしょうか?
今回の「ドーピング0会」では
正しい認定商品の選び方の一部を教えてもらいました。
それが、「日本スポーツ栄養学会」のサイトです。

こちらでは、認証を取得した商品を検索することができます。
詳細についてはいずれ別の回で書きたいと考えていますが、
親しいスポーツファーマシストさんがいらっしゃる方は、詳しく教えてくれると思います。
ドーピング検査ってどのくらいかかるの?
特別講師の方がいらっしゃって、実際のドーピング検査、またその費用について
話してくださいました。
実際の尿の、A検体、B検体用の採取管を見せていただくことができ
大変貴重でした。

写真でいうと、奥のオレンジと青の管です。
写真はJADAのサイトから拝借しました。
実際の費用としては、20検体で
検査官の色々な諸費用も含めて
国産SUVが1台買えるくらいでした! 高い!
もちろん全てを負担する訳ではなく、補助がありますが
想像以上の金額に驚いてしまいました。
まとめ
今回のドーピング0会では
・今後の認証の変化への対応
・商品の正しい選び方
・ドーピング検査の流れ、費用
幅広い内容で、パンクしそうになるくらいでした。
こういった会に参加させていただくと
勉強にもなりますし、何より、知り合いもたくさん増えます!
自分と近い地域で、同じような活動をされている方とお会いできるのは
モチベーションのアップにも繋がると思います。
関西圏の方は、次回、是非、参加してみてください。