日常の○○を大切にすると腸の吸収力が高まる

 
Karasu
内科とスポーツの融合を目指す「NI×CE」のページです。 この記事を読んで頂いて誠にありがとうございます。

今回は日常生活でみなさんが行っている○○を大切にすることで、腸の吸収力が高まるのではないか、という一端に触れている論文をご紹介します。

適切なカロリーを摂取しているのに体重が増えない。

●お腹がなんとなくすっきりしない日が多く、腸内環境が悪い気がする。

消化器内科という職業的に、一般診療の中において、またアスリートの方からも、お腹に関する質問を頂くことが多くあります。

この記事は、できるだけ「3分以内で読める記事作成」を目指していますので、ちょっとの間だけお付き合いください。

時間がありませんので、さっそく、今回のテーマについてまとめていきます。

 

大切にすべきは、ずばり「入浴」

 

「きちんと湯船につかろう」なんて、いまさら言われなくても大切だと知ってますよ、と思われた方も多いかもしれません。

しかし、しっかり論文を引用しつつ、私が気になっていることも考察してみますので、是非一緒に考えて頂きたいです。

とある実験が行われ、ある結果が導かれています。

それを一気にまとめてみます。

(参考にした資料を見てみたい方はこちらから

代表的な解熱鎮痛薬の1つである「アセトアミノフェン」という薬を、入浴前と後で十二指腸に投与し、血中への吸収率を測定、入浴前と後の数値を比較する、という実験が行われました。結果は以下の表の通り、入浴後の方が、吸収率が有意に良かったという報告があります。(41℃のお湯に10分間入浴)
 

この実験の結果から、当然ですが腸の血流を大切にすることで、栄養吸収も良くなるのではないか、と考えられます。

 

他にも入浴に関してこんな報告がある

 

実は同じ論文内で、入浴前と後でICG試験(肝臓の血流量や代謝能力をみる試験)を行い、肝臓への血流、代謝能を測定するという研究も紹介されています。

その結果、入浴後のICG試験では、肝臓への血流が減少、消化管への血流が増加した、ということも示されています。
 

運動などによって腸への血流が減少することが良くありますが、腸への血流が減少すると、腸が傷ついてしまうことはすでに知られており、このブログでも紹介させて頂いています。

スポーツと消化管コンディショニング【小腸編】

2020年6月8日

私としては、特に激しく追い込むことで、腸の血流が減少しやすいアスリートなどは、腸の血流をできるだけ保つようにすることも、腸の健康、また栄養吸収には欠かせない要素ではないのかな、と考えています。

 

運動後のケアが不調の原因になることもあるのか?

 

これは私が感じたことですが、2020年の夏は特に暑かったこともあり、お腹の不調に関する質問を多く頂きました。

その中で私が感じたのが、体を冷やすことが注目されるあまり、アイスバスや冷たい飲料の飲みすぎが、少なからずお腹には悪い影響を与えているのではないか、ということです。

 

申し訳ありませんが、これは本当に私見であり、エビデンスが拾えているわけでも、現場に出て選手の体に触れ、それ以外の筋肉の状態やメンタルの状態などを関連付けて把握できているわけではありません。

水分の吸収の観点からは、冷えた水分の方が吸収が良い、と示されているものもありますので。

こういった点で、アイスバスなどで体を冷やすこと、その反対に入浴で体を温めることに関して、どういったように考えるのが適切なのか、私自身答えが出せていないので、たくさんのご意見や研究などありましたら知りたいと思っています。

 

ただ、お腹の不調が続いたり、栄養吸収が悪いなと感じた場合には、こういった血流に着目するのもありなのかな、と思ったりもします。

 

来年の夏までにもう少し適切なアドバイスができるようになっておきたい

 

今後さらに、腸自体の栄養などについても考察し、このブログにまとめる予定です。

お腹に関しては、人それぞれ違いが大きい部分でもあり、短時間でお腹の悩みを解消するのは難しいこともありますが、西洋医学に限らず、ひとつでも多く選択肢を示すことのできるような医師になりたいと思っています。

来年の夏までに(夏にか限らず)、コンディション不良で悩む選手から相談があった時に、今年以上にたくさんのアドバイスができるよう研鑽を積みます。

 

ご教授いただけることがありましたら、NICEブログまで、是非是非お願い致します。