この記事を読んで頂いて誠にありがとうございます。
今回は「カフェインの良い効果」について検討します。
カフェインの有名な作用で言えば、興奮作用、またそれに付随する眠気を覚ます作用などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかしそういった興奮作用だけではない、反射を早くする作用や整腸作用、抗炎症作用もあることが調べてみるとわかりました。
つまりスポーツ選手にとっては、練習前に飲んでもよし、またコンディショニングにもよし、という様々な効果が見込めるということになります。
今回はそういった内容も含め、具体的にどのような効果があるかということについて、検討していきます。
もくじ
カフェインの良い効果①「反射を早くする」
まず初めにご紹介するのは「反射を早くする効果」についてです。
「反射」といっても様々なものがありますが、今回は視覚と聴覚の反射についての研究をご紹介します。
具体的な量、また摂取後の効果がでるまでの時間について、簡潔にまとめますので、ぜひ、このまま読み進めて頂ければと思います。
カフェイン100㎎、摂取後何分で反射が早くなるのか?
今回ご紹介する論文はこちらになります。

カフェインの効果を測定する研究方法について
繰り返しになりますが、今回の研究の重要な部分のみを抜粋してお話させて頂きたいと思います。
まずカフェイン100㎎を摂取する前に、聴覚の反応テスト、また視覚の反応テストを行います。
具体的には、音を聞いて決められたパネルを押すテスト(聴覚の反応テスト)、また画面にパネルが現れたらすぐにそのパネルを押すテスト(視覚の反応テスト)と思って頂いたらいいかと思います。
その後、30分後、60分後に同様のテストを行い、反射時間が短くなったのか、長くなったのかを測定する、という研究内容です。
実際の結果を簡潔にまとめます
実際の反射時間の短縮はどういった結果だったでしょうか。
実は聴覚の反応テストと視覚の反応テストでその結果が異なりました。
つまり、陸上や水泳のスタートのように、耳からの刺激に対する反応を早くしたい場合にはカフェイン100㎎を30分前に、球技など、目からの刺激に対する反応を早くしたい場合には60分前に摂取するのがよい、ということが分かりました。
カフェインには様々な作用がありますので、ほんの一部の作用かもしれませんが、競技特性としてメリットがありそうな方は、一度試して頂いてもいいかもしれません。
カフェイン(コーヒー)の良い効果②「整腸、抗炎症効効果」
続いて、カフェインの整腸、抗炎症効果についてまとめたいと思います。
今回の重要な点としては、カフェインの効果についてのまとめであり、、それには様々な研究がありますが、カフェイン以外のコーヒーに含まれる成分による良い影響もあることが報告されている研究も多々あります。
そこで、最も印象的であった、コーヒーを飲むことによる整腸、抗炎症作用について簡潔にまとめたいと思います。
腸内細菌や炎症を抑える細胞を増やす
コーヒーを常習的に飲むことにより非常に多く報告されているのが、腸内細菌、特に乳酸菌などの善玉菌を増やす効果がある、というものです。
その中の研究の一つとして、コーヒーを飲むことで乳酸菌が増えると共に、体の中の炎症を抑えてくれる免疫細胞(Treg細胞)の数が増加し、炎症も抑えてくれる、という報告もあります。
どうしても飲めない、という方以外は、とても有益な飲み物となりそうです。
まとめ
今回はカフェインの作用についてまとめました。
反射時間の短縮だけではなく、整腸作用、また陸上競技などでは持久力の向上をもたらす、との報告もあります。
是非、アスリートやスポーツ愛好家の方は、有効利用して頂きたいと思います。