♯4、エリートランナーの腸コンディションと競技成績!【福岡国際やびわ湖出場ランナー対象のデータより】

この記事を読んで頂いている方、誠にありがとうございます。

今回の内容は、「腸の調子に関して、エリートランナーの方々がどのくらい競技力に影響すると考えているのか?」ということについて考察していこうと思います。

今回の記事を読んで頂くことで、もちろん日々の練習や食事、プロテイン、サプリメントの摂取も非常に重要ですが、特に便秘や下痢の方は、腸の調子に気を配ることも、非常に重要だと感じて頂けるのではないかと思います。

ちなみに、今回はこちらの論文を参考にさせて頂いていますので、気になる方は参考にされて下さい(日本語ですので、わかりやすいですよ。)

 

エリートランナーも腸の調子で困っている?

 

今回参考にさせて頂いた論文の冒頭にも記載されていますが、日常的に心身のストレスがかかりやすいランナーにおいては、腸管出血や下痢など、腸の不調を訴える例が多数報告されています。

 

また、特にレース後には約16%の選手が腹痛や下痢といった症状を訴えるとのデータもありレース中の競技力に対してだけではなく、お腹の調子に関しては、日常的に困っている選手も多いと思われます。

 

ここまで、前置きが長くなりましたが、この先を読んで頂けますと、「腸の調子に関しても少し気を使っていこう!腸の調子も大事だな!」と思っていただけると思います。

 

では、ここから今回の論文の内容を紐解いていきます。

 

今回研究の対象となった期間、エリートランナーは?

 

今回の研究の調査期間は、2013 ~ 2014 年の北海道マラソン、 福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソンに出場した 招待選手および一般参加の男子選手(2 時間 8 分台 ~ 12 分台、早いですね!)北海道士別で行われたナショナルチー ムの合宿に参加した選手を含む 45 名を対象に調査が行われています。

 

調査対象がすごいといいますか、私からすると、エリートランナーというか、すでに神ランナーと呼ぶべき方々が対象となっています。

 

ではそういった神エリートランナーのデータをご紹介します。

 

腸の調子と競技成績、コンディションについて

 

今回の調査では、アンケート形式でエリートランナーに対して調査が行われています。

では、実際に論文中に記載されていた表をみてみましょう。

 
 

実際にみて頂くとわかりますが

  • 「競技成績とかかわる」と答えた選手は、なんと72%!

  • 「コンディションとかかわる」と答えた選手は、なんと71%!

と非常に高いパーセントを示しました。

いずれもランナーのみにかかわらず、スポーツ選手としては極めて重要な競技成績とコンディション。特にランナーにおいては、競技特性上、腸が非常に揺れ、競技中に腹痛などが起きることも有名で、大きく成績とかかわることは明らかなのかもしれません。

 

腸のコンディションについて考えるべきことを内科的に考察!

 

さて、ここからは、腸の調子に焦点をあてて、話を進めていきます。

しばらく「内科医として見逃して頂きたくない病気の話」が続きます。

例えばジョコビッチ選手が実践されたグルテンフリー食みたいに、食事で腸の調子を整える方法みたいなのが知りたい!」という方は、この項は読み飛ばして、次の項目に進んでください。

 

重要なことは、腸の病気を見逃さないこと!

 

腸のコンディション話の前にまず考えるべき極めて重要なことは、「病気が原因で、腸の調子が悪くなっていないか」を最も考えるべきと思います。

  • 例えば、ストレスが原因で起こる「過敏性腸症候群」

  • 痛み止めが原因で起こる「胃潰瘍」や「小腸潰瘍」 など

こういった病気が原因で胃腸のコンディション不足が起こっている場合には、病院を受診することで改善することがありますし、放っておくと重大なことになりかねませんので注意が必要です。

 

「試合前とか、試合中とか、お腹の調子が悪くなるな、過敏性腸症候群かな?」とか、「これだけお腹の調子が悪いのは、なんか病気なのかな」など、気になる方もいらっしゃるかもしれませんので、あくまで参考程度ではありますが、そういった方は以下の写真を参考にされて下さい。

 

過敏性腸症候群のチェックシート↓

 

「なにかお腹の病気なのかな?」と心配な人向けチェックシート↓

 

「腸のコンディション」には自分に合わない食べ物を見つけることが大切!

 

さて、ここからは、腸のコンディションの話に移りたいと思います。

今回知っていただきたいのは、例えばグルテン食が合わないジョコビッチ選手の場合、グルテンに対するアレルギーがあり、そもそも体に合わないものでしたが、実は腸の調子が悪い人の中には、アレルギー反応が起きないのに、体調不良の原因になる食材がある、ということです。

 

例えば、リンゴやヨーグルトなど、一般的にお腹の調子を整えると言われている食材ですが、必ずしも、万人のお腹の調子を整えるわけではない、ということです。

それについて考察していきます。

 

「FODMAP」という概念を知ってください!

 

じつは、アレルギー反応は起こさないのに、腸のコンデイションを下げる要因になる食材、それが「FODMAP」という考え方です。

 

腸からの栄養吸収には、「小腸」という部分が最も重要ですが、腸のコンディションが悪い方の中には、吸収しやすい食材と、吸収しにくい食材があるといわれています。その中でも、吸収しずらい可能性が高い食材が「FODMAP」と言われるものです。

 

ということで、この「FODMAP」について知り、腸のコンディションが悪い方にとてもお勧めの本があるのでご紹介させて頂きたいと思います。

 

ただ本よりもざっくりした内容にはなりますが、以前「FODMAP」についてまとめたものがありますので、ご参考にしていただければと思います。

ヨーグルトはお腹にいいの?【FODMAPという考え方を知って本当に体に合った食事を!】

2019年5月19日

必読の本はこの1冊です!

この本ですが、なぜ「FODMAP」が悪さをするのか、どういう食品を避けたらいいのかなど、非常に詳しく書かれています。

 

正直、「腸の調子があまり良くない方は読まないと損ですよ」と自信を持っていうことができる、必読の本だと思います。

 

最後に

今回は、エリートランナーのデータをもとに、腸のコンディションについて考察しました。

 

練習や食事などに加え、腸の調子についても考えて頂ければ、幸いです。